目次(まとめ)

◾️ ライトスルー方式:キャッシュと主記憶装置に同時に書き込む

◾️ ライトバック方式:キャッシュの容量がなくなると主記憶装置に書き込む

◾️ 参考文献


こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、中央演算装置(CPU)と主記憶装置(メモリ)との間で機能するキャッシュメモリについて、キャッシュメモリに書き込まれた内容を主記憶装置に書き込むための方法(方式)について紹介します。

ライトスルー方式:キャッシュと主記憶装置に同時に書き込む

キャッシュメモリは、CPUと主記憶装置との間のアクセス速度の差を埋めるために機能しています。

例えば、CPUが主記憶装置からデータを取り出すのには時間がかかってしまうので、一度取り出したデータはキャッシュメモリに保存するようにして、次に使うときには、キャッシュメモリから素早く取り出せるようになっています。

同じように、CPUが主記憶装置にデータを書き出すのには時間がかかってしまうので、一旦、キャッシュメモリに素早く書き込んでおいて、あるタイミングで主記憶装置に書き出すようになっています。

ライトスルー方式」と呼ばれる方法はシンプルで、キャッシュに書き込むと同時に主記憶装置に書き込みます。当然、同時に書き始めても、主記憶装置への書き込み完了までの時間の方が長くなります。

ライトバック方式:キャッシュの容量がなくなると主記憶装置に書き込む

「ライトスルー方式」に対して、「ライトバック方式」という方法があります。

この方式では、通常は、キャッシュメモリにのみ書き込むようにします。

当然、キャッシュメモリが保存可能な容量にも限りがあるので、容量がなくなるときに主記憶装置に書き込むようにします。

したがって、タイミングによっては、キャッシュメモリには書き込んである内容が、主記憶装置には書き込まれていない状況が発生します。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社