目次(まとめ)
- 成熟度モデルとは、現状と未来を意識するためのフレームワーク
- CMMIとは、組織がプロセスを適切に管理するための指標
- CMMIと似たようなフレームワークとしてCOBITも知られている
- 参考文献



こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、ソフトウェア開発や組織の成熟度を評価するための枠組みである「成熟度モデル」について紹介します。

成熟度モデルとは、現状と未来を意識するためのフレームワーク

みなさんは、勉強をするときに、どの状態を目指していますか?

例えば「全くわからない」状態から「わかった」状態に、さらに「人に教えられる」状態になると、より成熟していると言えると思います。

いま「全くわからない」という状態であるという現状を意識して、次に目指すべき状態を適切に設定する(例えば「わかった」状態になる)ことが、成長し続けるために重要です。

このとき、そもそも「次に目指すべき状態」がわからないと、次の状態に進めませんよね。

ソフトウェアの開発や組織全体の運営の現場では、目指すべき状態をまとめたフレームワーク(枠組み)が提案されています。

CMMIとは、組織がプロセスを適切に管理するための指標

組織がソフトウェア開発を進めるとき、そのプロセスを適切に管理して評価するための有名な指標として、CMMIが知られています。

CMMIとは、Capability Maturity Model Integrationの略であり、能力成熟度モデル統合のことです。

具体的には、以下の5段階のレベルで構成されています。

- レベル1 初期
- レベル2 管理された
- レベル3 定義された
- レベル4 定量的に管理された
- レベル5 最適化している


なんとか仕事を完了できるような状態(レベル1)から、反復して仕事を完了できるような状態(レベル2)、やり方が定義されている状態(レベル3)、仕事の内容が評価される状態(レベル4)、改善がおこなわれ最適化されていく状態(レベル5)となります。

CMMIと似たようなフレームワークとしてCOBITも知られている

CMMIと似たようなフレームワークが、アメリカの情報関連協会から提唱されています。

COBITとは、Control OBjectives for Information and related Technologyの略です。

具体的には、以下の6段階のレベルで構成されています。

- レベル0 存在しない
- レベル1 初期
- レベル2 反復可能
- レベル3 定義済み
- レベル4 管理可能
- レベル5 最適化


CMMIにレベル0が追加された分だけ段階が増えていますが、内容はほとんど同じですね。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社