目次(まとめ)

◾️ デュアルシステムでは、同じ処理を行うシステムを2つ準備する

◾️ デュプレックスシステムでは、メインシステムとサブシステムを準備する

◾️ 参考文献


こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、システムに故障が生じてしまったときにシステムが完全に停止してしまう事態を避けるための仕組みである「デュアルシステム」と「デュプレックスシステム」を紹介します。

これらのシステムは、微妙に異なるので、注意してください。

デュアルシステムでは、同じ処理を行うシステムを2つ準備する

デュアルシステム(Dual System)とは、"Dual" に "2重にする" という意味があることから、同じ処理を行うシステムを、故障に備えて、2台準備するシステム構成です。

どちらのシステムでも常に同じ処理を行っているので、常にコピーとなるシステムが存在することになります。

したがって、どちらか一方が故障したとしても、もう一方を使えばいいので、システム全体を止めることなく運用できるということになります。

しかし、このシステム構成は、いつか来るであろう故障のときだけのために、システムを2倍稼働させておかなければいけないので、当然運用コストがかさむことが予想されます。

デュプレックスシステムでは、メインシステムとサブシステムを準備する

デュプレックスシステム(Duplex System)では、デュアルシステムのように2台のシステムを準備するのですが、あくまでもメインのシステムは1台で、もう1台はサブシステムという位置付けで使用されます。

メインのシステムが故障した場合には、サブシステムに切り替えます。

ただし、通常、メインシステムとサブシステムは、同じ処理をしているわけではないので、切り替えには、メインシステムの引継ぎをすることになります。

サブシステムをどのように待機させておくかによって「ホットスタンバイ」と「コールドスタンバイ」の2通りがあります。

「ホットスタンバイ」では「いつでも引継ぎ可能」の状態を常に保っている一方で、「コールドスタンバイ」では「電源オフ」の状態などで待機しています。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社