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目次(まとめ)
- ◾️ 勉強とは大人になってはじめてできるもの
- ◾️ 人間にとっての大事な才能:発想力
- ◾️ レビュー書籍
子どもが「勉強したくない」と言っています。世界には、勉強できない子もいて、勉強できることは "贅沢" だし、"将来のために" も勉強はした方がいいと思うけど、どうやって勉強させたらいいかわかりません。
今回の記事では、幻冬舎から出版された「勉強の価値」をレビューします。
タイトル通り、勉強することの "価値" を見直した本になっています。
さまざまな理由をつけて、「勉強しなさい」と子どもを叱りつけることもありますが、そもそも "勉強" は "大人" がするもの、"大人" になってできることであると本書では紹介されています。
勉強とは大人になってはじめてできるもの
本書では「釘打ち」を例にして、勉強について考えています。
例えば「DIYで木製のイスを作りたい」とします。
イスを作るためには、本体の材料(木材など)とそれをつなぎ合わせるための金具(ネジや釘など)が必要になるでしょう。
釘打ちが苦手で(堅実な方で)あれば、まず、廃材などを使って、釘を打つ練習をした方が、完成度の高いイスが作れそうです。
本書では、特に、小学校から中学校にかけての義務教育では、ひたすら「釘打ち」だけを学んでいる状態であると述べられています。
つまり、義務教育の段階では、「釘打ち」が将来どのような役に立つのかわからないので、当然、「勉強をしたい」と思う子どもも少なくなります。
もちろん「釘打ち」の奥深さに感動して「釘打ち」にのめり込むように、義務教育で教えられることに面白みを感じて「勉強」に取り組む子どももいます。
義務教育が終わり、高校や大学、社会に出るとともに、自分がもっている技術(釘打ちの技術)を、いろいろな場面(木製のイス作り)に活かせるようになってくるので、そこではじめて「勉強」の価値や面白さに気付けるようになります。
つまり、「勉強」というのは、子どもにとっては退屈なものであって、大人になってはじめてできること、大人が率先してやるべきこと、ということになります。
人間にとっての大事な才能:発想力
「天才とは、1%のひらめきと、99%の努力である」
これは、アメリカの発明家、トーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison)の有名な言葉です。エジソンは、電球や蓄音器を発明しました。
ただし、近年では、"天才" が何かを "ひらめく" ことができれば、社会全体として、その "ひらめき" を現実にすることが可能になっています。
一方で、試験やテストでは、限られた時間の中で、求められている答えを出す必要があり、"ひらめく" 力、発想力はあまり鍛えられないという現状があります。
時間をかけてゆっくりと考えられるような問題を子どもに与えて、一緒にじっくり考えていければいいのかもしれません。
レビュー書籍
今回の記事では、幻冬舎から出版された「勉強の価値」という書籍をレビューしました。勉強している大人の姿を、子どもと共有できたら、子どもも勉強が楽しくなるかもしれませんね。