目次(まとめ)

◾️ (フォワード)プロキシは、内部から外部へのアクセスの代理となるサーバー

◾️ リバースプロキシは、Webサーバーの代理となるサーバー

◾️ 参考文献


こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、内部ネットワーク(社内や学内)から外部のネットワークにアクセスする際に用いられる「プロキシ」について紹介します。

(フォワード)プロキシは、内部から外部へのアクセスの代理となるサーバー

"プロキシ" とは、英語で "proxy" であり、"代理" といった意味があります。

いま、ある会社の社員Aさんが、あるWebサイトにアクセスする状況を考えます。

プロキシサーバーを経由しない場合には、社員AさんがアクセスしたWebサイトに、社員AさんのコンピュータのIDであるIPアドレスなどの情報が残ってしまいます。

そこで、プロキシサーバーを経由してアクセスするようにすれば、社員Aさんがアクセスしたのは、あくまでプロキシサーバーであり、アクセスしたWebサイトには、プロキシサーバーのIPアドレスなどの情報が残るようになります。

このように、個人のコンピュータのIPアドレスを、外部に流出させない目的で使用することができます。

また、プロキシサーバーを経由させることを利用して、業務に関係ないWebサイトや有害なWebサイトへのアクセスを制限することもできます。

プロキシサーバー上には、誰がどのWebサイトにアクセスしたのか、アクセスしようとしたのか、という情報が記録されていくので、管理上便利です。

さらに、プロキシサーバーには、"キャッシュ" と呼ばれる機能があります。

例えば、ある会社の社員100人が、あるWebサイトを閲覧する必要がある場合、社員全員がそのWebサイトにアクセスしなくても、誰か1人がアクセスすれば、そのデータがプロキシサーバー上に "キャッシュ" として保存されるので、情報のやり取りが容易になります。

ただし、Webサイトへのアクセスが、プロキシサーバーに依存する形になるので、プロキシの設定などが重要になってきます。

リバースプロキシは、Webサーバーの代理となるサーバー

"プロキシ" といえば、一般に、上で紹介したような "フォワードプロキシ" を意味します。

ただし、"フォワード" の逆である "リバース" なプロキシも存在します。

考え方は、フォワードプロキシと同じですが、リバースプロキシは、Webサーバー側に代理サーバーをおきます。

つまり、Webサーバーへの直接的なアクセスを避けることが目的となります。

例えば、リバースプロキシが受けたアクセスのうち、規定のアクセス権をもっているアクセスをWebサーバーに流したり、Webサーバー本体の負荷を緩和するために働いたりします。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社