こんにちは、みっちゃんです。

みなさん、以下のような疑問を持ったことはないでしょうか?

- (お店を営んでいる方であれば)いろいろな商品を準備しているけれど、売上を決めているのは、いつも決まったものなのはなぜ?
- (ブログを運営されている方であれば)いろいろな記事を書いたけれど、売上を決めているのは、その中で一部なのはなぜ?

今回の記事では、このような疑問をもった歴史上の人物を紹介して、その人が打ち出した経験則を紹介します。

目次(まとめ)
- 経済学の分野で功績を残したイタリア人のパレートさん
- 「パレートの法則」は、売上をあげるための戦略を提供する
- インターネット販売が主流の時代には「ロングテールの法則」も有効

経済学の分野で功績を残したイタリア人のパレートさん

今回の記事の主役は、イタリア人の「ヴィルフレド・パレート(Vilfredo Frederico Damaso Pareto)」さんです。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した経済学者です。

パレートさんは「パレートの法則」や「パレート図」など、いろいろなところに名前が残っています。

「パレートの法則」は、売上をあげるための戦略を提供する

「パレートの法則(Pareto principle)」とは「全体の大部分は、一部の要素が生み出している」ということを示す経験則です。

Wikipediaによると、以下のような例が挙げられています。

- 売上の8割は、2割の顧客が生み出している
- 売上の8割は、2割の商品が生み出している
- 住民税の8割は、全住民のうち2割の富裕層が担っている
- プログラムの処理にかかる時間の8割は、全コードのうち2割のコードが占める
- 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している

このように並べられてみると「確かに」と納得できる部分もあると思います。

逆に、このような法則に基づいて戦略を考えることができます。

例えば「売上の8割は、2割の商品が生み出している」のであれば、その2割の商品を集中的に改善していけば、売上の8割は保証されるということです。

つまり、2割の重点事項を見つけ出すことが重要となります。

インターネット販売が主流の時代には「ロングテールの法則」も有効

「パレートの法則」が発見されたのは約100年前ですが、当時は「小売店」中心に消費が行われていました。

「小売店」では、店の大きさに限りがあるので、商品の種類を増やすのには限界があります。

当然、売れる商品を並べる必要性が増し、それらの商品が売上の大部分を占める結果となりました(つまり「パレートの法則」です)。

しかし、現在では「インターネット販売」が行われるようになりました。

「インターネット販売」では、「小売店」とは異なり、店の大きさに限りがなく、商品の種類はいくらでも増やすことができます。

結果として、2割の商品だけでなく、残り8割の商品でも売上を増やせるようになってきています(「パレートの法則」が当てはまらない状況です)。

つまり、小さい売上をいくらでも積み上げることができる時代なのです。

これを「ロングテールの法則」といいます。


これらの法則は、応用処理技術者試験でも問われるので、覚えておきましょう。