目次(まとめ)

◾️ 読み手が誰で、読み手が解決したいことは何なのか、書く前にしっかり考えることが重要

◾️ 読み手が解決したい疑問に対する答えを与え、答えを補強する

◾️(私見)統一感がない文章は、読者が嫌気を指す原因となるので注意

◾️ 関連記事(統一感をもたせるためのワードの使い方)

◾️ 参考文献

こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では「文章の書き方がわからない」「文章構成がめちゃくちゃだと言われることが多い」「文章に統一感がないといわれる」という方向けに、名著「考える技術・書く技術」の内容を簡単に紹介したいと思います。

読み手が誰で、読み手が解決したいことは何なのか、書く前にしっかり考えることが重要

みなさんが書く文章は、誰が読むものでしょうか?

 

学校で書く文章であれば、それを読むのは「先生」や「家族」だと思います。この場合には、学校で習った文章構成を正しく守っている文章が良いものだとされるかもしれません。例えば、起承転結の文章などです。

 

しかし、一旦学校を離れて、社会にでると、全く異なる文章構成が求められることになります。

 

なぜなら、「先生」や「家族」ではなく、社会の中で生きている(基本的に)忙しい人たちが読み手になるからです。

 

忙しい読み手は、起承転結の"結"に相当する「結論」を早く知りたいと思っているので、それがなかなか提示されないような文章は良しとされないのです。

 

また、忙しい読み手の立場や知識はさまざまです。

 

ある人は数学の先生かもしれないし、またある人は会社の社長かもしれません。

 

あなたが文章を書くときには、その読み手が誰なのか、その人がどういう問題を抱えていて、どういう解決策を欲しいと思っているのか、読み手を想像しながら文章の骨格をイメージする作業がとても重要です。

読み手が解決したい疑問に対する答えを与え、答えを補強する

著書の中では、特にビジネス文書を書く際に読み手の疑問を明らかにする手法として「OPQ分析」が紹介されています。

 

Objective(望ましい状況)
読み手がその文章を読むことでどのような状況を目指しているのかについて考えます。

 

Problem(読み手が抱える問題)
目指している状況に対して、現状では何が問題なのかを考えます。

 

Question(読み手の疑問)
現状の問題に対して、それを解決する際に生じる疑問について考えます。

 

Answer(文章の主メッセージ)
読み手の疑問に対して、文章で伝えるべき主なメッセージ

 

つまり、読み手が知りたいことは「Question」に相当します。読み手がその「Question」を抱く際には、その背後に根本的な「Problem」があったはずです。またそのような「Problem」は、何か目的意識「Objective」がなければ生まれるはずがなかったものです。

 

このように読み手を分析することで、読み手に対して適切な「Answer」を提供することが、あなたの文章の目的です。

 

この「Answer」がその文章の「主メッセージ」になりますが、それを補強するような複数のメッセージを文章中の複数の章に分けて説明するといった具合に、メッセージ構造を意識して文章を構成しましょう。

 

1つの文章の主メッセージは1つ、1つの章の主メッセージは1つ、といった具合に、複数の主張が混在しないように注意してください。

(私見)統一感がない文章は、読者が嫌気を指す原因となるので注意

統一感がない文章は、読んでいて嫌気がさします。

例えば、全角のカッコ()と半角のカッコ()が意味もなく混在している文章、ある単語は明朝体で書かれているのに他の単語はゴシック、ある段落のはじめの空白は半角なのに別の段落では全角、などなどです。

書き手の性格などにもよるところもあるかもしれませんが、あくまで文章は読み手のために書くものです。

書いた文章は、何度も何度も、繰り返し読み込んで、読み手に失礼のないようにしましょう。

関連記事(統一感をもたせるためのワードの使い方)

参考文献

- バーバラ・ミント「新版 考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則」ダイヤモンド社
- 山崎康司「入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法」ダイヤモンド社