目次(まとめ)

◾️ NATは、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを1対1で結びつける

◾️ NAPTは、グローバルIPアドレスと複数のプライベートIPアドレスを1対多で結びつける

◾️ 参考文献

◾️ 関連記事


こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、内部ネットワーク(LAN: Local Area Network)で用いるIPアドレスと、外部ネットワーク(WAN: Wide Area Network)で用いるIPアドレスを変換する技術である「NAT (Network Address Translation)」「NAPT (Network Address Port Translation)」について紹介します。

NATは、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを1対1で結びつける

家庭内や会社内、学内などのコンピュータでインターネットに接続するとき、厳密にはそれぞれのコンピュータが内部ネットワークであるLAN (Local Area Network) に接続されています。

さらに、このLANは、外部ネットワークであるWAN (Wide Area Network) につながっているので、手元のコンピュータで世界中の情報を手に入れることができるわけです。

ネットワークにつながっているすべてのコンピュータには、IPアドレスが振り分けられていますが、"グローバルIPアドレス" と "プライベートIPアドレス" という2種類のIPアドレスがあります。

内部ネットワークでは、"プライベートIPアドレス" が使用され、外部ネットワークでは、"グローバルIPアドレス" が使用されます。

したがって、LAN内で使われている "プライベートIPアドレス" は、WANに出るときに "グローバルIPアドレス" に変換される必要があります。

この1対1の変換を担う技術が「NAT (Network Address Translation)」です。

NATでは、LANに対して1つのグローバルIPアドレスしか割り当てられてない場合には、1つのプライベートIPアドレスをもつコンピュータしかインターネットに接続することができないという限界があります。

NAPTは、グローバルIPアドレスと複数のプライベートIPアドレスを1対多で結びつける

NATで生じる限界を解決する技術が「NAPT (Network Address Port Translation)」です。

この技術では、"プライベートIPアドレス" を "グローバルIPアドレス" に変換する際に、ポート番号も同時に変換します。

コンピュータごとにポート番号が異なるので、1つの "グローバルIPアドレス" に対して、複数の "プライベートIPアドレス" を割り当てることができるようになります。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社

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