目次(まとめ)

◾️ "選択" とは、データベースの行を取り出すための演算

◾️ "射影" とは、データベースの列を取り出すための演算

◾️ 参考文献


こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、データベースから必要な情報を取り出すときに使用する演算である「選択」「射影」について紹介します。

"選択" とは、データベースの行を取り出すための演算

データベースには、さまざまな情報が規則的に保存されています。

例えば、30人からなるクラスの学生名簿を考えると、30人のそれぞれに対して、名前や学籍番号、住所、電話番号などの情報がデータベースに保存されます。

このようなデータベースから、そのとき必要な情報だけを取り出す演算(関係演算)には、「選択」「射影」などがあります。

選択」という操作では、データベースのうち "行" を指定して取り出すための演算です。

例えば、30人からなるクラスの学生名簿において、行に30人の名前が並んでいて、それぞれの行にその人の学籍番号、住所、電話番号などの情報が並んでいる場合に、指定した人(例えばAさん)の情報だけを取り出そうとする操作を「選択」と呼ばれます。

"射影" とは、データベースの列を取り出すための演算

一方で、30人からなるクラスの学生名簿において、行に30人の名前が並んでいるときに、30人の電話番号を取り出そうとする場合、その操作は「選択」と呼ばれません。

やっていることは「選択」なのですが、データベースの関係演算では、データベースのうち "列" を指定して取り出すための演算を「射影(しゃえい)」と呼んでいます。

「行の取り出しが選択」「列の取り出しが射影」ということを覚えておきましょう。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社