目次(まとめ)

◾️ 総資本回転率は、大きいほど経営状態がよいと評価できる

◾️ 流動比率は、大きいほど健全な会社であると評価される

◾️ 固定比率は、小さいほど健全な会社であると評価される

◾️ 自己資本比率は、大きいほど健全な会社であると評価される

◾️ 参考文献


こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、経営分析に用いられる指標である「総資本回転率」「流動比率」「固定比率」「自己資本比率」について紹介します。

総資本回転率は、大きいほど経営状態がよいと評価できる

「総資本回転率」または「総資産回転率」は、「売上高」を「総資本(総資産)」で割ることにより、算出することができます。
$$総資本(総資産)回転率 = \frac{売上高}{総資本(総資産)}$$
一般に「売上高」「総資本」「総資産」は以下のように定義されます。

売上高:商品やサービスを販売することにより得たお金
総資本:事業を行うための元手となるお金
総資産:会社が保有しているすべての資産

「総資本(総資産)回転率」は、値が大きいほど、つまり、「売上高」が「総資本(総資産)」より大きいほど、元々あったお金を上回る売り上げをあげられているということから、経営状態がよい会社であると考えられます。

流動比率は、大きいほど健全な会社であると評価される

「流動比率」は、「流動資産」を「流動負債」で割ることにより、算出することができます。
$$流動比率 = \frac{流動資産}{流動負債}$$
ここで「流動資産」「流動負債」は、以下のように定義されます。

流動資産:1年以内に現金化できる資産
流動負債:1年以内に返済すべき負債

当然ながら、「流動負債」が「流動資産」より大きくなってしまう、つまり、流動比率が小さくなってしまうと、支払い能力が低い会社であるということになります。

固定比率は、小さいほど健全な会社であると評価される

「固定比率」は、「固定資産」を「自己資本」で割ることにより、算出することができます。
$$固定比率 = \frac{固定資産}{自己資本}$$
ここで「固定資産」「自己資本」は、以下のように定義されます。

固定資産:継続使用を目的にしている資産
自己資本:純資産のことであり、総資産から負債を引いた資産

式から、「固定資産」が「自己資本」の何割なのか、を評価するのが「固定比率」です。「固定資産」が「自己資本」より大きくなり、「固定比率」が1以上(100%以上)になると、固定資産を純資産で賄えていないことになるため、健全な会社ではないと評価されます。

自己資本比率は、大きいほど健全な会社であると評価される

「自己資本比率」は、「自己資本」を「総資本」で割ることにより、算出することができます。
$$自己資本比率 = \frac{自己資本}{総資本}$$

「自己資本比率」は大きくなる、つまり、「総資本」に対して「自己資本」の割合が大きくなるほど、負債が少ないことを意味しています。逆に、「自己資本比率」は小さくなる、つまり、「総資本」に対して「自己資本」の割合が小さくなるほど、負債が多いことを意味しています。

したがって、「自己資本比率」が大きいほど、健全な会社であると評価されます。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社