目次(まとめ)

  • ◾️ SDGsは、経済・社会・環境に関する17個の目標(達成方法は自由)

  • ◾️ SDGsと新型コロナウイルスの関係

  • ◾️ 参考文献


最近、ニュースなどで「SDGs」っていう単語をよく耳にするんだけど、「SDGs」って何ですか?

「SDGs」とは、地球上の誰も取りこぼすことなく、持続可能なよりよい世界を目指す開発目標のことです。

今回の記事では、「SDGs」で設定されている17個の目標などを紹介します。

SDGsは、経済・社会・環境に関する17個の目標(達成方法は自由)

"SDGs" とは、"Sustainable Development Goals" の略です。日本語では "持続可能な開発目標" という意味です。期限は、2030年です。

具体的には、「経済」に関する4個の目標、「社会」に関する8個の目標、「環境」に関する4個の目標などからなっています(17個目はガバナンス関係の目標で「パートナーシップで目標を達成しよう」というものです)。

"Goals" とあるように、決まっているのは「目標」だけ、です。

その目標に向かって、どのようなやり方をするかどうかは私たちに任せられています。

「そんな無責任な」と思われるかもしれませんが、誰からも指示されることなく平等な立場で目標達成を目指そうという意味合いがあります。


経済、社会、環境というカテゴリーに分けられる17個の目標は、それぞれの目標を一つずつ解決すればいいわけではありません。そもそも現状の課題が、経済、社会、環境にまたがっているので、解決するときにも、経済、社会、環境にまたがって考える必要があります。

経済(カネ)

「経済」に関する目標は、以下の4個です。

例えば、目標8では「誰もが働きがいのある人間らしい仕事をする」ことなどが、具体的なターゲット(到達点)になっています。目標10とも重なりますが、現状では、いろいろな "格差" があるので、それらを少なくしていくことが重要です。

社会(ヒト)

「社会」に関する目標は、以下の8個です。

(見かけ上)先進国である日本では、無関係に思われる目標もあるかもしれませんが、現実的にはすべての目標と関係があるので注意してください。

目標11「住み続けられるまちづくりを」では、都市部だけでなく農村部でも住み続けられるようなまちづくりを進めて、人が減っていく状況を改善することが目指されています。

災害に起因するところもありますが、日本では近年、福島県からの人口流出が著しいため、福島県に移住すれば補助金がもらえるような政策も打ち出されているようです(2020/12/13 読売新聞オンライン)。

環境(自然)

「環境」に関する目標は、以下の4個です。

最近では、"マイクロプラスチック" と呼ばれる小さなプラスチックゴミが自然を脅かしていることが大きく取りあがられ、ビニール袋の有料化などの対策が始まりました。

このような取り組みは、目標14などを達成するための方策の一つです。

また、目標15では "陸" に注目されていますが、砂漠化や森林火災などによる緑地の減少などを食い止めることが求められています。

SDGsと新型コロナウイルスの関係

SDGs が国連で採択されたのは2015年なので、当然、新型コロナウイルスによる感染症が蔓延する前に決められた目標です。

SDGsの達成目標期限は2030年ですが、感染症によって、少し後戻りしてしまったかもしれません。

蟹江さんの著書(こちら)で示されている統計値を例にすると、感染症が広がるのを防ぐために学校が休校になったりしたので、世界児童生徒人口の90%が通学できなくなったようです。

これは、目標4「質の高い教育を みんなに」を後戻りさせる結果になりました。

参考文献

- 蟹江憲史「SDGs(持続可能な開発目標)」中公新書
- 国際連合広報センターのWebサイト(こちら


今回の記事では、SDGsについて紹介しました。さまざまな問題を総合的に解決していくことが必要ですが、危機感を持って、できることをやっていきましょう。

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