目次(まとめ)

  • ◾️ 「なるほど」と思わせられれば、論理的思考できた証拠

  • ◾️ A4用紙に「思いつくまま」考えを書き出すトレーニング

  • ◾️ トレーニングを重ねて「ゼロ秒思考」できるようになる

  • ◾️ レビュー書籍


よく「論理的に考えるのが大事」とか「ロジカルシンキングが大事」とか聞くけど、どうやったら "論理的思考" ができるのかわかりません。

「この人何が言いたいんだろう」って思うことはないですか?

"論理的思考" を身につけることができれば、相手に「なるほど」と納得してもらえるような発言ができるようになります。

幸いにも、"論理的思考" は簡単なトレーニングを重ねることで身につけることができます。

今回の記事では、宝島社の「マッキンゼー式ロジカルシンキング」をレビューします。

「なるほど」と思わせられれば、論理的思考できた証拠

一般的に "論理的思考" というと、"帰納法" と "演繹法" というのが知られています。


一般的な論理的思考

✔︎ 帰納(きのう)法
いろいろな事実を集めて、共通している点を見つけ出して結論を導く方法

✔︎ 演繹(えんえき)法
一般的に知られている事実から結論を導く方法


と言われても、よくわからないのが正直なところだと思います。

"論理的思考" 自体も字面が難しく、それを理解しようとすると "帰納" や "演繹" といった単語が出てくることが、"論理的思考" を難しくしている理由だと思います。

しかし、結局のところ、相手に「なるほど」と思わせることを目指します。

何も考えずに、行き当たりばったりで話そうとすると、相手は「よくわからない」「結局何が言いたいの?」という感じになってしまいます。

そこで、とりあえず「なるほど」と言ってもらうことを目標にしましょう。

「なるほど」と言ってもらえれば、"論理的思考法" ができた証拠です。

A4用紙に「思いつくまま」考えを書き出すトレーニング

本書の中で、論理的思考力を身につけるためのトレーニング法として「A4メモ書き」が紹介されています。

この方法は、例えば、以下のようなイメージで、いまの「疑問」に対して「理由」を書き出していく、という簡単な手法です。


書き出す時間は、たった "1分" です。

「そんな短い時間で書き出せるわけがない」と思われるかもしれませんが、長い時間をかけたからといって、良い結果がでるとも限りません。

短い時間の方が、集中して、その疑問に向き合えます。

書き出したら、次は、書き出した "理由" を "疑問" に見立てて、次の "理由" を書き出していきます。


この作業を繰り返すことで、頭の中がスッキリしてきます。

本書で紹介されている、以下のポイントも参考に、是非、身の回りの "疑問" に "理由" を探してみてください。


書き出すときのポイント

✔︎ 1分で書き出す(長く時間をかけても余計なことを考えてしまうだけだから)
✔︎ 1つのトピックを1枚に
✔︎ A4用紙を使う(一番一般的に使われる用紙サイズで整理しやすいから)
✔︎ 工夫したタイトルをつける(できるだけ具体的に)
✔︎ 同じ内容でも何枚でも書く(書くことがなくなったときが頭が整理されたとき)
✔︎ 1枚に4-6行、1行は20-30文字
✔︎ 書いた紙は整理しながらファイルに保存する

トレーニングを重ねて「ゼロ秒思考」できるようになる

「A4メモ書き」トレーニングを繰り返すと、メモに書き出さなくても "論理的思考" ができるようになります。

具体的には、想像していなかった課題(非常事態)が発生しても、瞬時に判断して、最適な行動や提案をできるようになります。

とはいっても、最初のうちは、プライドなどが邪魔をして、最適な行動ができないことがあると思います。

トレーニングを積んで、"論理的思考力" のあるリーダーを目指しましょう。

レビュー書籍

赤羽雄二「マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング」 宝島社新書


今回の記事では、マッキンゼーという世界最高の経営コンサルティング会社での勤務経験がある著者が「ロジカルシンキング」について紹介している本をレビューしました。マンガ形式でわかりやすくまとめられています。「トレーニングはめんどくさい」と思われるかもしれませんが、とりあえずトライしてみるのはいかがでしょうか。

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