目次(まとめ)
◾️ plotrixパッケージは、さまざまな作図用の関数を提供する
◾️ レーダーチャートは、"radial.plot" 関数で作成できる
こんにちは、みっちゃんです。
今回の記事では「Rのプロットはシンプルで飽きた」「もう少しかっこいい図を描いてみたい」という方向けに、いろいろな図を描ける関数が準備されているplotrixパッケージについて紹介します。
plotrixパッケージは、さまざまな作図用の関数を提供する
plotrixパッケージは、他のRのパッケージと同じように、以下のようにインストールすることができます。
> install.packages("plotrix")
インストールしたパッケージを使いたい場合には、以下のように実行します。
> library(plotrix)
plotrixパッケージには、さまざまな図を描くための関数が多数準備されています。
レーダーチャートは、"radial.plot" 関数で作成できる
レーダーチャートは、食品の成分の割合や、スポーツチームの戦力を伝えるときに使われています。
ここでは、説明のため、plotrixパッケージのWebサイト(英語)で取り扱われている、以下のようなイオンの割合のデータを使います。
まず、このデータを、以下のように、変数に保存します。
> ions <- c(3.2, 5, 1, 3.1, 2.1, 4.5)
> ion.names <- c("Na", "Ca", "Mg", "Cl", "HCO3", "SO4")
"ions" には、実際のイオンの量を、ミリ当量(mEq/L)の単位で保存しています。
"ions.names" には、"ions" の並びに対応する「イオン名」が入っています。
このデータを使って、レーダーチャートを描くには、以下のように実行します。
> radial.plot(ions, labels = ion.names, rp.type="p")
"rp.type" は、線を引いたり("r")、点を書いたり("s")するためのオプションで、レーダーチャートの場合は、"p" を指定します。
デフォルトでは、レーダーチャートの値の範囲が、1〜5になっていますが、"radial.lim" に適当な値の範囲を設定することができます。
また、"grid.unit" で単位を表示することも可能です。
> radial.plot(ions, labels = ion.names, rp.type = "p", grid.unit = "meq/l", radial.lim = c(0,5), show.grid.labels = 1)
また、追加したい場合には、以下のように実行することも可能です(レーダーチャートの値の範囲を固定する必要があります)。
> radial.plot(c(3.0,4.6,0.5,3.5,2.5,2.5), rp.type="p", radial.lim = c(0,5), line.col = "red", add = T)