目次(まとめ)
- ポート番号は、どのサービスと通信するか、識別するための番号
- 代表的なサービスには、決まったポート番号が割り当てられている
- 参考文献



こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、メールの設定をする場面などでよく目にする「ポート番号」についてよく知らない方向けに、いくつかの代表的なポート番号を示しながら紹介したいと思います。

ポート番号は、どのサービスと通信するか、識別するための番号

ポート番号は、ネットワーク通信を行うための規約である「TCP/IP」において用いられる番号です。

「TCP/IP」については、以前の記事をご覧ください。

例えば、AさんがBさんにメールを送る状況を考えます。

当然、Aさんはコンピュータ内のメールソフトを起動して、メールを書いて、送信します。

Bさんもまた、メールソフトを起動して、Aさんからのメールを受信します。


ネットワーク上に存在するすべてのコンピュータには、そのコンピュータの住所(IPアドレス)が振り分けられています。

Aさんのメールは、このIPアドレスをもとに、Bさんのコンピュータに到着します。

しかし、Bさんのコンピュータにとっては「何か情報が届いた」ということしかわかりません。

つまり「その情報をどのアプリケーション(サービス)で開けば良いのか」という情報を、IPアドレスとは別に指定しないといけないということになります。

このために使用するのが「ポート番号」です。

代表的なサービスには、決まったポート番号が割り当てられている

ポート番号は、全部で65536個も存在しますが、その中でも1024個については、代表的なサービスを識別するために固定されています。

例えば、上に示したメールの送受信の場面では、以下のようなポート番号があります。

- メールの送信(SMTP: Simple Mail Transfer Protocol):25
- メールの受信(POP: Post Office Protocol):110

その他にも、以下のようなポート番号があります。

- Webページの閲覧(HTTP: HyperText Transfer Protocol):80
- ファイル転送(FTP: File Transfer Protocol):20/21

また、Appleソフトウェアで使われているポートについては、AppleのWebページで公開されています。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社