こんにちは、みっちゃんです。
今回の記事では、アメリカのベストセラー小説「風と共に去りぬ」を紹介したいと思います。
2019年1月には、NHKの100分de名著という番組で取り上げられましたので、そのテキストを読んだ感想や私なりの解釈などを本記事で紹介したいと思います。
目次(まとめ)
- 「戦争と共にいろんなものが失われた」事実をもとにした物語
- 土地だけは残る
- なんでも過剰にすることは歪みを生む
- 参考文献
「戦争と共にいろんなものが失われた」事実をもとにした物語
「風と共に去りぬ(英名:Gone with the Wind)」は、「その風と共に去った」という意味です。ここではまず、"その風"とはなんの風?一体何が"去った"の?どういう物語?といった疑問に答えていきたいと思います。
物語には、アメリカ南北戦争(1861〜1865年)の前後に生きる人々が登場します。戦争関係の物語なので、内容が暗い印象があると思いますが、作者のマーガレットさんの卓越した文章能力により、コミカルに、また、恋愛要素も多々含まれています(むしろ、恋愛小説と言えるかもしれません)。
つまり、「風」とは「戦争」、「去った」とは「失われた」と解釈できると思います。戦争により失われたものと考えるとわかりやすいと思いますが、「多くのものが失われた」と想像します。
ただし、失われないものをあったという点が重要なポイントだと思います。
土地だけは残る
戦争と聞くと、さまざまな建物が焼き払われて失われ、荒廃してしまった街の風景を想像されると思います。しかし、土地(大地)だけは残されると言えます。といっても、土地が残ることがどの程度重要なのか、なかなかイメージしづらいのかなと思います。
アメリカは、移民の国だと言われます。広辞苑によると移民とは、「他郷に移り住むこと。特に、労働に従事する目的で海外に移住すること。」とされています。
現在では、海外に短時間で簡単に行ける時代になったので、海外への移住は簡単だと思います。しかし、昔は、海外に行くのは命がけでした(現在でも、命がけの地域はあると思います)。命がけで移住した人たちは、移住先の大地に愛着が湧くんだろうと想像します。したがって、アメリカ人にとっては、大地が重要だということです。
なんでも過剰にすることは歪みを生む
アメリカ南北戦争は、アメリカ南部が敗れて、アメリカ北部が勝った戦争だと知られています。南部で横行していた奴隷制度が解消に向かったという点で、ある意味成果を生んだと思われますが、南部に生きる人にとっては、北部からの監視が強くなったという側面もあります。
なんでも過剰になると、抑圧される側には不満が募ります。最近のトピックでいうと、「校則が厳しすぎる」ことが問題とされているニュースなどが挙げられると思います。
是非、この恋愛小説を読みながら、アメリカの移民がどのように過ごしていたのか感じてみてください。
参考文献
鴻巣友季子「100de名著 マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ」NHKテキスト2019年1月