こんにちは、みっちゃんです。

「研究者」という職業は、子どもたち(特に男の子)にとって人気の職業の一つです。第一生命が行なった調査結果を例に挙げると、2016年の調査で2位、2017年の調査で1位、2018年の調査で3位と、人気職業ランキングの上位で推移しています。

今回の記事では、研究者として働いた経験のある私が、研究者とは何?研究者っていつも何しているの?どうやったら研究者になれる?向き不向きがある?といった疑問に答えていきたいと思います。

目次(まとめ)
- 研究者とは、わたしたちの生活に欠かせない縁の下の力持ち
- 研究成果は科学雑誌に掲載されて未来まで発信されつづける
- 研究者になるための道はさまざまです
- 研究者であり続けるためには努力が欠かせない

研究者とは、わたしたちの生活に欠かせない縁の下の力持ち

研究者とは、「研究」を行う人のことを意味します。一口に「研究」といっても、その種類は無限に存在します。なぜなら、わたしたちが達成したい目標が無限にあるからです。例えば、以下のような目標を考えます。

- 運転手なしに車を動かしたい
- 地球温暖化による悪影響を減らしたい
- 病気を治すための治療法を開発したい
- ピラミッドの秘密を明らかにしたい

研究者は、このような目標を達成するために、日々研究を積み重ねています。

「運転手なしに車を動かしたい」のであれば、日頃運転手がやっていることを車という機械にやってもらわないといけません。「赤信号で止まる」「歩行者がいたら止まる」といったことを実現するためには、「赤信号」や「歩行者」を見つけ出すための研究が求められてきます(カメラの画像をつかった画像識別に関する研究です)。

研究成果は科学雑誌に掲載されて未来まで発信されつづける

研究者の身近な目標は「科学雑誌に研究成果を掲載する」ことだと思います。

研究分野によるのかもしれませんが、研究成果を英語でまとめて、アメリカの科学雑誌("サイエンス"が代表的)やイギリスの科学雑誌("ネイチャー"が代表的)に掲載していきます。

世界中には、「カメラの画像をつかった画像識別」について研究している研究者が多くいます。

Aさんが開発した画像識別に関する研究成果を雑誌に掲載すると、それを参考(土台)にして、世界中の多くの研究者が「よりよい技術」を開発したいというモチベーションで研究を進めます。

この繰り返しの結果が、わたしたちの生活に反映されているということになります。

科学論文はGoogle Scholarというページから検索することが可能です。

トップページには「巨人の肩の上に立つ」と書いてあるのですが、これは「わたしたちは、これまでの多くの研究者の研究成果のおかげで生きている」というような意味です。

ちなみに、"自動運転"で検索すると10000件以上の研究成果がヒットします。

わたしたちの研究成果も、名前とともに未来に引き継がれていきます。

「未来の研究者の役に立っているのかな」などと想像すると、研究者は魅力的な職業だなと感じます。

研究者になるための道はさまざまです

研究者は、大学や一般企業で働いています。しかし、働く場所によって目標に少し差があるのかもしれません。

例えば、一般企業では、企業で販売する技術や商品のための研究ということになるので、技術や商品を常に念頭においた研究が進められるのではないかと思います。一方、大学では、自らの探究心にそって、より幅広い研究が可能だと思います。

したがって、研究者になるための道はさまざまです。

一般企業であれば、どのような学歴をもった人でも、研究に携わる人はいるのではないかと想像します。大学では、研究者といえば"博士号"をもっている人というのが一般的です。

博士号は、高校→大学(4年)→大学院(5年〜)で取得できる資格です。

欧米の大学では、博士号をとるのは非常に難しいのですが、日本の大学では、比較的簡単に取得できます(あくまで比較的なので、努力しなければ取れません)。

このようなこともあり、もし一般企業で働く研究者が海外出張する場合、博士号を持っているかいないかで、相手の対応が全く異なるようです。

研究者であり続けるためには努力が欠かせない

研究者は、魅力的な職業だとは思いますが、粘り強く努力し続けられる人でないと難しいのかもしれません。学力は関係ないように思います。

求められる技能は多岐にわたり、雑誌に記事を掲載して読者を納得させられるだけの文章能力(構成、語学など)やプレゼンテーション能力、また、他の研究者とのコミュニケーション能力などがあります。

この記事を読んで、研究者に魅力を感じていただければ幸いです。