こんにちは、みっちゃんです。

私たちが使っているコンピュータは、電源のオン「1」とオフ「0」だけの情報を用いて、複雑な処理を行っています。

このような処理のために不可欠な理論が「論理演算」です。

今回の記事では「論理演算」を行う基本的な回路「論理回路」を紹介します。

目次(まとめ)
- 論理回路は、4つの記号の組み合わせで理解できる
- フリップフロップ回路は「記憶」を担う有名な論理回路
- 参考文献

論理回路は、4つの記号の組み合わせで理解できる


論理回路は、図に示しているような「パーツ」を使って表現します。

NOT(入力:1つ 出力:1つ)
「0」が入力されたら「1」を出力、「1」が入力されたら「0」を出力します。

AND(入力:2つ 出力:1つ)
2つの入力をいつも通り掛け算すればOKです。
1つでも「0」が入力されたら、必ず「0」が出力されます。
「0」が入力されず、「1」と「1」が入力されたら「1」を出力します。

OR(入力:2つ 出力:1つ)
2つの入力をいつも通り足し算すればOKです。
ただし、「1」と「1」が入力されたら「1」を出力することに注意が必要です。

XOR(入力:2つ 出力:1つ)
異なる数字が入力されたら「1」を出力します。

以上の4種類の記号とその意味を覚えれば、論理回路は理解できます。

また追加として、以下のように、小さい丸がついた記号が登場しますが、これは「NOT」のように、通常の逆の出力をすればOKです。

つまり、「OR」に小さい丸がついた「NOR」は、「OR」の出力を逆にする、「AND」に小さい丸がついた「NAND」は、「AND」の出力を逆にするということです。

フリップフロップ回路は「記憶」を担う有名な論理回路

フリップフロップ回路では、黒字で示す数字の状態から、入力を緑色に変えても出力は変わらないようになっている

フリップフロップ回路は、上に示すように「NOT」と「NAND」の組み合わせになっている回路です。

この回路への入力は、2つあり、「1」と「0」を入力した場合(黒色)には、「1」と「0」が出力されることになります。

面白いのは、その状態で、入力を「0」「0」に変更した場合(緑色)にも、出力は変わらないという点です。

つまり、この回路の目的は「記憶」にあるわけです。

実際のコンピュータでは、メモリの一種であるキャッシュメモリで使われています。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社