目次(まとめ)

◾️ ページング方式では、プログラムをページ単位で管理する

◾️ スラッシングとはページング方式でシステムの処理効率が下がる現象

◾️ 参考文献


こんにちは、みっちゃんです。

今回の記事では、主記憶として使うことができる見かけの容量を大きくするための仕組みである「仮想記憶」を実装するための方式である「ページング方式」について紹介します。

ページング方式では、プログラムをページ単位で管理する

ページング方式とは、「仮想記憶」を実現するための方法の1つです。

そもそも仮想記憶とは、主記憶装置(メモリ)と補助記憶装置(ハードディスク)をつかって、主記憶として使うことができる見かけの容量を大きくする仕組みです。

わたしたちが作ったプログラムは、補助記憶装置に保存されていますが、それを実行するためには主記憶装置に読み込む必要があります。

ただし、主記憶装置の容量が少なすぎると、プログラムを読み込めないという問題が生じます。

そこで、主記憶装置に直接読み込むわけでなく、一旦、仮想記憶に読み込んでおいて、必要に応じて、プログラムの "一部" を主記憶装置に読み込むようにします。

ここで、プログラムの "一部" を定義する方法の1つが「ページング方式」です。

ページング方式では、プログラムをページ単位に分割して管理するので、必要に応じて、ページ単位で、仮想記憶から主記憶装置にプログラムを読み込みます。

スラッシングとはページング方式でシステムの処理効率が下がる現象

仮想記憶は、実際には、主記憶装置と補助記憶装置から構成されています。

プログラムを "ページ" という単位に分割して、仮想記憶から主記憶装置に読み込んで、プログラムを実行するわけですが、実行されないページは補助記憶装置にあるということになります。

つまり、ページ単位で、主記憶装置と補助記憶装置間での置き換えが行われるということです。

補助記憶装置から主記憶装置にページを読み込むことを「ページイン」、主記憶装置から補助記憶装置にページを追い出すことを「ページアウト」と呼びます。

主記憶装置の容量が少ない場合、「ページイン」「ページアウト」の頻度が高くなり、システムの処理速度が低下してしまいます。

この現象を「スラッシング」と呼んでいます。

参考文献

きたみりゅうじ「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」技術評論社